半田同胞園保育所で働く6人の職員。それぞれが語る、この保育所の魅力とは?仕事のやりがいとは?そして未来に期待することとは?年代もキャリアも違う6人の本音発言から、いつかここで働くことになるかもしれない「あなた自身」をイメージしていただけたら、と思います。

保育所 保育士
榊原みなみ
Minami Sakakibara

保育所 保育士
市田 透
Toru Ichida

保育所 保育士
専門リーダー(主任)

高山久美
Kumi Takayama

保育所 保育士
分野別リーダー

山口綾子
Ryoko Yamaguchi

保育所 保育士
大岩咲葵
Saki Oiwa

保育所 保育士 副主査
吉川智香
Tomoka Yoshikawa

半田同胞園保育所の特徴や魅力は、どこにあるのか?


吉川 日頃はあまり意識しないかもしれませんが、私たちがここで働く理由って何だろう?今日はそれを本音で語り合おうと思います。まずは半田同胞園保育所の魅力について、それぞれの想いを聞かせてください。
市田 そうですね。大人も子どもも全力で楽しむところでしょうか。日頃の遊びも、運動会などの行事も、100%ダイナミックに楽しみ尽くす、その光景が清々しく気持ちいい。
大岩 私も同じく、「何事に対しても全力で」というところに魅力を感じています。
吉川 透先生の運動会のリレーでの全力爆走。あれは感動ものです(笑)。咲葵先生の純粋な満面笑顔も。
山口 ふたりとも日頃の遊びでも、少年少女のように無邪気。それにつられて子どもたちも全力で遊ぶ、そのシーンが幸福感に溢れていて、印象的ですね。
市田 そんな風に言ってくれる、みなさんの気づかいが大好きです。これも大きな魅力の一つ。ありがとうございます。
榊原 私も同感です。先生同士の仲がよく、何でも相談できる雰囲気が好きです。仕事のことはもちろんプライベートのことも含めて、お互いを気づかい、支え合える深い信頼関係があって、それにいつも助けられています。
高山 確かにそうですね。「ありがとう」「お疲れさま」などの声がけも嬉しいですね。みんなが周りを見て、素直に感謝や労いの言葉をかけあい、気づかいをしています。そこにはいつも優しさがあって、心が温かくなります。
大岩 先輩たちはみんな優しいです。保育士の経験が浅い私にとっては全員がお手本となる存在。もちろん厳しいアドバイスなどもありますが、それは成長を願う愛情の裏返し。いつも厳しく優しく導いてもらっています。
山口 ブランクがあって保育士に復職した私にとっても、それは同じ。子どもたちが楽しい!と思える保育を実践するためのアイデアを次々とカタチにする先生たち。そのセンスと創造力が凄い。もしかしたら、これが当園の最大の魅力かも。私も見習って創造力を磨いていきたいです。
吉川 そうですね。例えば音遊会にしても、絵本をそのまま「劇」にするのではなく、原作にはないシーンも盛り込み、自分たちが最高に楽しめる「創作劇」を子どもたちと一緒に創り上げていく、そのプロセスは当園ならではのことかもしれません。


仕事のやりがいを感じるのは、どんな瞬間なのか?


吉川 音遊会での「創作劇」は、仕事のやりがいを象徴するものだと思います。みなさんは、どう思いますか?
市田 時間をかけて準備をして、その中で題材をみんなで探して、子どもたちの意見を取り入れながら、シナリオを書き、配役を決め、本読みをしてリハーサルを繰り返し、そして本番舞台へ。子どもたちの成長にもつながる一大イベントですからね。
高山 保護者の方々も子どもたちの晴れ舞台を、固唾を飲んで見守り、それぞれの堂々とした演技、そして成長ぶりに感動するようです。
吉川 そうですね。練習を重ねるうちに、どんどん物語が深まっていくというか、その物語が本番のクライマックスで、さらに感動的な深まりを見せるというか、いつも想像を超えて、感極まる「何か」が生まれ、胸に迫ります。
市田 創作プロセスの日々が脳裏に浮かんで、もう感涙しかありません。
高山 それは子どもたちも同じで、この達成感の共有の瞬間は、特別なもの。きっと保護者の方々にとっても我が子の頑張りに対する誇りみたいなものを胸に刻む瞬間だと思います。
榊原 私が創作劇に挑むのは、まだこれからなのですが・・・その瞬間に、どんな感動を得られるのか、今から楽しみです。
山口 私もこれからですが自信がありません(笑)。あまりにも完成度が高いので。でも、それに近づく努力はしたいと思います。
大岩 創作劇を通じて、子どもたちはもちろん、私たち保育士も大きく成長できるんですね、きっと。ならば積極的にチャレンジしていきたいと思います。


子どもたちの成長を日々感じる、やりがいもある。


吉川 成長という意味では、子どもたちの日々の変化も、保育士としてのやりがいになっていると思います。いかがですか?
山口 特に乳児クラスは、「立てた」「歩けた」「話せた」など初めて「できた」の瞬間に遭遇できるという感動があります。
高山 そうですね。「よくがんばったね。よくできたね。よかったね」と、ギュッと抱きしめたくなるシーンに毎日のように出会います。
大岩 幼児クラスでも、いろんなことにトライして、できなくても努力を続けて、着実にできることが増えていく。そんなプロセスを見守り、支えていくことがやりがいになっています。
市田 運動会に向けての成長ぶりも特筆すべきもの。日頃から行なっている柳沢運動プログラムやさくらさくらんぼリズムの成果を発揮することはもちろん、様々な演目披露、そして鼓隊のパフォーマンスなども、その練習プロセスの中で日々成長の喜びがあり、それを分かち合うのも、大きなやりがいですね。
山口 1歳・2歳児による運動会でのバルーン演技なども、決まった瞬間には「かわいい」を超えて、そこには心震えるくらいの感動があります。
榊原 フィナーレのリレーも、いつも最高に盛り上がります。嬉しくて泣き、悔しくて泣き、そしてやり遂げて泣く。先生も保護者も一体になって、感動を分かち合う。競技も応援もみんな本気で頑張るからこそ、純粋に泣けるんです。
高山 こうして話を聞いてみると、私たちの日常には「やりがい」が満ちているってことですね。
吉川 そうですね。年度始めの「初めまして」から始まり、その後子どもたちの成長を支え続け、そして保護者との信頼関係も築きながら、年度末の「みんな頑張り、成長したね」と感慨深く思うに至るまで。そこには数々の感動エピソードがあり、それを振り返ると、「私たちはなんと密度の濃い、豊かな日々を過ごしているんだろう」と、いつも感じます。


半田同胞園保育所の未来に、何を期待するのか?


吉川 半田同胞園保育所のこれからについて考えたことはありますか?最後に、未来をテーマに語り合いましょう。
市田 趣味で始めたウクレレやギターを取り入れた「何か」に挑みたい。普段、ピアノの音色には慣れているけれど、弦楽器の音色は新鮮です。だからこそ子どもたちと一緒にギターやウクレレの伴奏で歌うなどのトライをしていきたいと思っています。
山口 先日の七夕会でのウクレレ演奏、良かったです。子どもたちも興味津々で、聴き入っていました。ぜひ、続けてください。
市田 ありがとうございます。子どもたちを巻き込んで、楽しみながらやっていきます。
高山 現在、分園の「みらいてらす」には地域の高齢者の皆さんが集うサロン「ならわの縁側」があって、そこで地域とのつながり、交流が始まっています。ここを起点にして、もっともっと地域に開かれた存在になっていけたら、いいですね。
吉川 そうですね。畑なども地域の農家からの提供で、そこでの野菜栽培などの食育が行われています。これも地域交流の一貫です。
山口 未就園児と保護者が一緒に遊ぶ「園庭開放」や子育て支援を行う子育てサロン「ぴょんぴょん村」も、地域交流を広げ、深めるための取り組み。今後も、私たちにできる地域貢献のあり方を考え、チャレンジしていけたら、いいですね。
榊原 子どもたちの存在自体が「地域の未来」そのものなので、その「未来のたからもの」を預かる立場として、できる挑戦は次々としていきたいです。
大岩 同感です。子どもたちの最高の笑顔を引き出す保育を実践して、いつも笑顔にあふれる場所であり続けてほしいと思います。
市田 卒園児との交流もできたらいいですね。例えば、卒園児が育てた野菜が実ったら、招待をして一緒にカレー作りをするなど。
山口 OB・OGとの交流会ですね。楽しそう。ぜひ、実現したいですね。
吉川 音遊会や運動会にOB・OGを招くという試みもありかもしれません。
榊原 それ大賛成です。これまで以上に盛り上がりそう。
大岩 子どもたちもきっと、お兄さんお姉さんの前での演技にさらに熱が入りそう。想像するだけでワクワクしますね。
吉川 音遊会での創作劇のように、子どもたちが主体となって取り組むものを増やしていけたら、いいですね。
高山 まだ具体的なプランはないけれど、「子どもたち主体の保育」って、もっともっと探れば新しい可能性が見えてくるような気がします。
山口 コツコツとチャレンジを積み重ねれば、いつか必ず子どもたちと一緒に楽しめる、ワクワクするような創造的な遊びや行事がここから生まれると、私は信じています。
吉川 そうですね。私たちも前例に縛られず、次々と未知なる可能性に挑んで、新しい保育のあり方を考え、実践していきたいですね。
一同 はい。ぜひトライしたいです。
吉川 本日はありがとうございました。また、機会があったら、語り合いましょう。